恋・したい

柚季ってばズルい。こんな事されたら可愛くて抱きしめたくなるってば。私の首元に頬を当ててる。心臓の音聞かれてたら恥ずかしいな…
両手を持て余してるから自分の足首を掴む事にした。柚季の頭が近い。髪いろ綺麗だな―。シャンプー?柑橘系の薫り…

【莉梨愛ちゃんの心臓すごくどきどきしてるね】
『だって…くっついてるから』
【じゃあもっとくっつこっと♪莉梨愛ちゃんもぎゅうってしてね】

おずおずと両腕を柚季の背中に回して頭を肩に預ける。

ドクン、ドクン、ドクン

聞こえるのは心臓が規則正しく刻む命の音…
あ、まずい。トイレに行きたくなっちゃった。ビール飲み過ぎたかなぁ…

『ちょっとごめん…』

柚季から離れようと身体を後ろへ移動…

【莉梨愛ちゃん!】

幸いテーブルを奥隅へ置いてたから角にぶつけずに済んだけど床に頭も身体もぶつけた。
つまりはソファから落っこったって訳だ。鈍くさいな。

【怪我してない!?痛いとこは?】
『あはは…大丈夫』

柚季に引っ張って起こしてもらい真っ赤な頬を抑えて苦笑いするしかできなかった。

【莉梨愛ちゃんってほんと目が離せない存在だね】
『もっとしっかりしなくちゃ駄目ね』
【そのままで充分だよ…僕はそんな莉梨愛ちゃんが好きなんだから】

むねが
ぎゅう―って
くるしくなって
なみだがあふれた