一瞬心臓が止まったかもしれないって思うくらいの衝撃だった。

え…
好きって…
今柚季私の事好きってゆったよね。

『…』

言葉が出てこない。硬直して動けない。

【莉梨愛ちゃん】

強く抱きしめられ身体を小さく震わせてる。
柚季の精一杯の気持ち
精一杯の勇気をありがとう


あのね
私も好きよ
大好きなんだよ

言えなくてごめんね
意気地無しでごめんなさい

【…莉梨愛ちゃん】

柚季から名前呼ばれるの好き。もっとたくさん呼んで欲しい。

『柚季…柚季』

私もたくさん呼ぶから。柚季の肩に頭を預けて首筋に鼻を押し当てる。柚季の匂いだぁ。なんか安心する匂いなの。
すごいすき

両肩をつかまれゆっくりと身体を離して私の顔をみつめる柚季の顔は緊張して強張ってる。
顔が徐々に近付いてきて
柚季の唇が
私の
左頬に
触れた


【じゃまた学校でねっ!バイバイ】

ずっと後ろを向いたままでドアを静かに閉めて出て行っちゃったよ。
私にキスを残して。