朔良のしっぽがゆらゆらと揺れはじめる。 「気持ち悪くないの?」 おずおずと朔良が問うた。 「さくなら良い」 「俺、ワガママだよ?」 「許容範囲」 これも、朔良なら。 「しっぽとか、耳とか」 「それごと愛せる、…てか普通に可愛いよ」 これも、朔良なら良いんだ。 世界中探して たった一人の朔良だから。 「知ってると思うけど、オトコだよ?…で、ゆきも」 「ヤリ方知ってっから大丈夫」 俺の言葉に白い頬を真っ赤にして朔良はうなずいた。