「は?」 服装は白地に真っ赤な刺繍と金の文字。形としては土木作業員のようなのだが、似て非なるものだ。 単車さえあれば良い。 相沢睦月(あいざわむつき)はいつもそう思っていた。 赤いランプが自分を追ってくるスリル。捕まれば即、ブタ箱行きだというリアル。 とは言えそんな事には怯えちゃいないし、いられない。 そして今夜もまた、その熱に焦がされてきたのだ。