返信しようとしたけど止めた。 きっとまだ寝てるから。 あの人は朝に弱いから。今日は休みらしいし、たまには1日寝てないとダメだろうし。 携帯を閉じて部屋を出る。 向かいの部屋のドアを開け、カーテンに手をかけた。 「起きろー、睦実ぃ」 弟・睦実(むつみ)が眠るかけ布団をひっぺがすと、よく陽に焼けた活発そうな少年が布団の上で丸まっていた。 「んう…おはよぉ、兄ちゃん」 「おう、おはよ」