先生は俺と視線を重ねてにこっと笑った。 あーもう、この人は。 天然ってゆーか、 他人を信じすぎだ。 まぁそんなとこも可愛いっちゃあ可愛いけど。なんてこっ恥ずかしいことを考えている間に、他の奴らがざわざわと騒ぎだす。 「おい立稀、あれ見ろって」 隣の奴が言った。 視線の先には例の耳。 我らが村嶋慎太郎先生は、すげー良い笑顔で言った。 「ネコミミ生えちまった!」