先生はきっと。 俺がこんな風に見ているなんて夢にも思ってないけれど。 だけどやっぱり、陽に焼けた素肌や滴る汗を拭う腕や、そぐわない背の低さになんかドキッとしてしまうから。 「リツ、行くぞ?」 先生が俺を呼んだ。まとめたプリントとクラス名簿を手に、体育館へ向かう。