「おー、リツぅ」 男っぽさに溢れた低めの声が俺を呼ぶ。 「なんスか?村嶋せんせぇ」 声の主・村嶋慎太郎は床に散らばったファイルやらなんやらをかき集めている。 おおかた、ドジ踏んでバラ撒いたってオチだろうが。 「助けろ」 あぁ、やっぱりな。 「しょーがないなあ」