君のとなり―昼休みの屋上で―

完全に落ち着くことができた私は彼に対して『なんでいるの？、てかあんた誰？』と聞いた。



そうすると彼は口を尖らせ、



「冷てぇ―なぁ―。俺がこんなに機嫌がいいの寝起きの時だけなのにぃ―。」


と不満げに言った。



ガキかよ知らねーよてか質問に答えろよ。



私が心の中で呟いていると、彼はもう１度にっこりと笑い、


「名前は裕、神崎裕(ｶﾝｻﾞｷﾕｳ)。
で、なんでここにいるかというと、昼寝の場所探してフラフラしてたら、ここの鍵が開いててさ。ラッキー♪とか思って開けたら無防備にこんな可愛い子が気持ち良さそうに寝てんだもん。
しばらく見てたら俺もウトウトしてきちゃって。」


だから寝ちゃった♪とニシシといたずらを終えた子どものように笑った。