「俺のクラスは―・・・ホストクラブだった気がする。」




『裕がホスト?
・・・ふふっ、似合いそうだね。』



裕がスーツを着てる姿を想像すると、似合いすぎて笑いが込み上げてきた。
でも、〈似合いすぎる〉と言うのも失礼だと思い、〈似合いそう〉にしておいた。





「そうかぁ?・・・てか、なんで笑ってんの?」


眉間に皺を寄せる裕。




『別に―♪
ね、裕のクラス、見に行ってもいい?』




裕のスーツ姿が頭から離れなくて、笑いが止まらなかったので、少し話を逸らしてみた。





「ん―・・・はるはダメ。」



『え。なんで!?』




本当に、裕の前での最近の私は子供みたいだ。

口を尖らせる私の頭を、裕は優しく撫でた。





「はるはまだお子様だから来なくていいの。わかった―?」






裕は・・・わかってやってるのだろうか。

裕に言われて・・・私が嫌と言えるわけ、ないのに。





渋々ながらも、私が頷くと、裕はにっこり笑って、また私の頭を撫でた。