私と裕が出会ったのは、ちょうど1ヶ月前の、



―――昼休みの屋上だった。



9月。

普通ならだんだん寒くなってくる月だが、その日は特別暖かかった。



その日の気温と気分によって、私は時々、こっそり見つけた(けっして盗んだわけではない。ただ、見つけたから使っているだけである)屋上の鍵を使い、そこで昼寝をしていた。



その日も、いつもと同じようにそこで寝ていてフッと目を開けたら・・・



私のとなりには、何故か男の子がいた。



―――これが、私と、裕との出会いだ。