移動教室があった授業、つまり、裕のキスを見てしまったのは2限目だった。



そこからお昼休みまでの出来事は・・・よく・・・覚えていない。



気付けばお昼休みで、屋上にいたという感じだ。




するとそこに・・・




ガチャ。



「あれ―?今日は早いんだね、はるか。」
いつもと同じ様子の裕が姿を現した。





いつもと違うのは、ザワザワとしている私の胸の奥だけだ。



いつもの様に、裕は私の隣に寝転がる。
そして、寝ようとしない私に違和感を感じたのか、首を傾けて「寝ないの?はるか」と問い掛けた。



「ねっ・・・寝るよ?」
そう言いながらからだをコンクリートの上に預ける。