『ただいま―・・・』



・・・誰もいないのかな。


―――そう思ったら・・・




ドンッ!



『わ!??』



「お帰り、お姉ちゃん!!!」

そう言って私に抱き付いてきたのは、なつ。私の弟だ。



「へへ―♪♪ね、びっくりした???」



パチパチとまばたきをしながら、なつは、大きな目で私を見つめる。