未定上


二人は、この時から距離を置くようになった。

それに気が付いた爽希は、

「翔、話がある」

「爽希、なんだよ」

二人は、空き教室に入り爽希が話しを切り出した。

「翔、俺が『未央の事頼む』って頼んだの覚えてるか?」

「あぁ」

「なんでお前は、未央と向き合わない?」

「俺だって、向き合おうとした。でも未央が……」

「そんなことで?ふざけんな。挫けず向き合おうとすることだってできるハズだろ?どうしてしなかった」

「お前に俺の気持がわかる訳ないだろ」