ありがとうを今キミに





屋上から出た私の心はいつになく動揺していた。


出来れば会いたくなかった人


――――菅原陽向


あいつの笑顔は今の私には眩しすぎる。

あの太陽みたいな暖かさは私を弱くする

だから関わりたくなかった。

もう出会いたくなかったのに、出会ってしまった。



「今日は厄日だな…」


そう思いながら教室に戻った。