振り払われた手がやけに寂しかった。
昔のアイツに戻すのは
俺にはむりなのかもしれねぇ…
でも、やっと会えたんだ…
アイツを救ってやりてぇ
アイツの笑顔がもう一度見てぇ
俺は今でも覚えてんだ、
アイツと初めて会った日のこと、
隼人さんと盛り上がっていた時
アイツに突然言われた言葉
“アンタの笑顔、太陽みたいだね”
“何か心が温まったわ!幸せな気分”
そう言って笑ったアイツの笑顔が
びっくりするほど綺麗で
俺は目が離せなかった。
あの笑顔が見たい。
俺の笑顔で心が温まるなら
俺はいくらでも笑うから
また俺に自然な笑顔で笑いかけてくれないか?
アイツの笑顔を思い出しながら
―――いつか絶対笑わせてやる
そう自分の心に誓った。

