ありがとうを今キミに








「隣町の西高校から転校してきました。五条薫です!よろしくお願いします」


「みんな五条と仲良くするように!!

五条の席は…そうだな~…――
















水瀬の隣があいてるな、水瀬手をあげろ

五条、手を上げているやつの隣に行け」






何で神様はいつも私を陥れるんですか


私が静かに暮らすことを、

許してはくれないんですか…?















「水瀬さんって……下の名前なんて言うの?」

五条が突然話しかけてきた。

五条はなんとなく気が付いているだろう

私が“Butterfly”の水瀬音桜だって、

でもここで名前を言えば完全にバレてしまう。


だから………









「……五条さんに関係ないです」

とだけ言って私は視線を下に向けた。