ありがとうを今キミに




――――病院


バンッ


私と恋歌は授業を抜けて単車をぶっ飛ばして病院に来た。

私と恋歌の視線の先には大好きだった総長の…璃緒さんの無残な姿があった。


「なんで……璃緒さん強いじゃん璃緒さんが“Shadow”なんかに負けるわけないじゃん……」

璃緒さんは私の憧れだった。

すごく容姿も心も綺麗で優しくて…


――…でも誰よりも強かった。


なのに何でっっ!!!!!!


―――バァァアアン

私は近くにあった椅子を蹴り飛ばした