「さて、どうしようか。」

『迷路って確か…こう、片手を壁に付けながら進むといつかゴールに着くんじゃなかったっけ??』



あたしは右手を壁に付けながら歩き始めた。



「改めて考えると本当地道だな。」

『もう腹はくくったんだもん。地道でも時間がかかってもやるしかない。』

「ひゃぁ〜良い度胸してるぅ!!さっすが我等が救世主(アリス)っ♪」

『茶化すな!!殴るよ??』

「そんな怒るなってばー。…あーあ、さっき怖くて抱き着いてきたときはあんなに可愛かったのになぁ〜。」

『……………。』

「いや、ゴメンってば。悪かったからその杖で殴ろうとしないで??その三日月のとんがり部分とか軽く凶器だからね??分かってる??」






























あたし達はひたすら先の見えない迷路を進む。



いつになったらゴールに着けるかなぁ…



『うわっまた行き止まり…』

「じゃあ戻って次はこっちの道だな。」



そんな繰り返し。





















『ねぇ、ずっと思ってたんだけどさ…』

「ん??」

『あたしって昔――ここにいた頃はどんな子だったの??』



歩きながら、あたしはラビの顔を窺う。