っていうか――



ここって………




























『迷路〜〜〜っ??!!』



先程の階とは打って変わって、あたし達は高い壁で仕切られた入り組んだ道の中にいた。



「そういえばテヌートさんの話の中にあったなー迷路…。」

『あぁーできればこういうややこしいのには当たりたくなかった〜…!!』



あたしはげんなりとした。










…いや、待てよ。


何落ち込んでんだ、あたし??



そういえば別に迷路とか関係ないじゃん!!



『ラビ、全部“超力”で上に行こう!!いちいちこんなのに時間かけてられないもん。』

「これだけ高い塔じゃ力の消費激しそうだけど、仕方無いかー…」



ラビは天井を見据え、跳躍した。



「はぁっ!!!!」





――ガンッ!!――





「?!」

『なっ…?!』



強力な蹴りを入れたハズが、天井は割れるどころかビクともしなかった。


ラビはそのまま落ちてきて着地した。



『どうしたの?!』

「…駄目だ。何て硬さだ…鉄も岩も砕く破壊力の“超力”で傷1つ付かないなんて…。」

『…ってことは――』

「こっからはちゃんと進まなきゃいけないみたいだな。さっきのは仕方なかったけど、もう破壊して突き進むのは反則ってことか。」

『じゃあこの迷路は歩いて突破しなきゃいけない訳?!マジで…??』

「まぁ、少なくとも迷路のゴール…上への階段がこの階にはちゃんとあるってことだろうね。」



うぅ〜〜…


こんな途方もない迷路抜け出せるのかなぁ…??



「行くしかないっしょ??リタルダンドに会うためだ。」

『…そうだね。』



こうなったら何が出てきたって突破してやる!!



待ってろよリタルダンド…!!!!