月から堕ちたアリス

そんな悪化した状況に、クローバーの国に住むある1人の少女が立ち上がった。



『ハートの女王を説得しに行く。』



彼女はそう言った。


周りはそんな彼女を必死に止めた。







昔は穏やかでみんなのことを1番に考え、国民からの信頼も厚かったハートの女王。


それが今となってはやりたい放題の独裁者。



気に入らない部下や反発する民衆がいれば有無を言わさず裁判を開き、罰を与える。


裁判を開くのはただの建前で、どんなに部下や民衆が正しかったとしてもハートの女王により判決は有罪とされる。



裁判を開く意味なんて皆無だった。







そんな女王の元へ抗議しに行けば、絶対に捕まってしまう。

そして前例のように牢屋行き、もしくはハートの国で一生過酷な重労働をさせられるだろう。


















それでも彼女はみんなを振り切り、ハートの国へ行ってしまった。





みんなはあまりにも無謀過ぎだと思い、彼女のことを想って悲しんだ。