月から堕ちたアリス

「…!!“蔓の舞”!!!!」



動揺するローズは再び無数の蔓をアリスへと放つ。



『――いくよ、“凛月”!!!!』



あたしは青い光を一気にローズに放つ。


その間、蔓は“凛月”の光を浴びると燃えるように消えていった。



「そんなっ…?!きゃあああぁぁぁー!!!!」



青い光は蔓もろともローズを貫いた。



「スピ、ネ…ル…様………」



ローズはゆっくりと後ろに倒れていく。


手は何かにすがるかのように宙をさ迷い、しかし何も掴むこと無く落ちた。



『…ここは不条理と非現実が支配する世界、ワンダーランドなんだから。』



仰向けに倒れたローズへ、あたしはそんな言葉を投げ掛けた。





「………!!この私も思わず言葉を失ってしまいました!!遂にアリスの能力解禁です!!そして、アリス対ローズの戦いは何とアリスの勝利!!“チーム・スピネル”の運命はリーダーのスピネルに託されました!!」



気付くとあたしは観客のたくさんの声に包まれていた。





――やるじゃねぇかお嬢ちゃん!!!!――


――かっこよかったよー!!!!――





あたし…ちゃんと戦えた…??



足に急に力が入らなくなり、あたしはペタンと地面に座り込んだ。