月から堕ちたアリス




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苦しい………


痛い………


恐い………



あたしの心はいろんな負の感情に支配されていた。


もがけばもがくほど蔓はあたしの体に強く巻き付き、遂には全身が蔓に包まれていた。



息ができない…!!



強く縛られて血の巡りが悪くなっているせいか、頭がボーッとして、ふとした拍子に意識が飛んでしまいそうだ。



あたし…やっぱり無理なのかな…??

戦えないのかな…??



そんな考えが頭に浮かんでくる。
























【我を呼べ、救世主(アリス)――】





朦朧とする意識の中、あたしの頭にそんな声が響く。


この声は…………


















――そうだ。





こんなとこで諦める訳にはいかないよ…


だってあたしはまだ何もしていないじゃないか。



『あたしがこの世界を救うんだ……!!!!』



あたしは“凛月”を持った手に力を込めた。