「…ほんと?」 あたしは黙って頷いた。 「顔真っ赤…。可愛い。」 そう言われて、ますます顔が赤くなるのが分かった。 「晃こそ…嘘じゃない…?」 「嘘じゃねぇよ。」 そう言って、あたしの顔についている雨と涙を手で優しく拭いてくれた。 でもあたしの目からは涙が止まらなかった。 そんなあたしに、晃は優しくキスを落とした。 ほんの一瞬だけの…優しいキスを… 「しょっぺぇ―。」 .