25:00

風が窓を叩いています。

受話器からは彼女の声が



「もう遅いから切るね」


か弱い掠れた声


「わかった、オヤスミ」




オヤスミ

毎日の確認、1日も欠かした事はない


「愛してる」

「俺も」



嘘。



ただ言葉を吐いてるだけ

もう意味がないから
何を吐いても感じない、どうして


わかってる


彼が君をそうした。