あたしは、苫利先輩を見ながら、声が聞こえたという、居酒屋ミサのドアを叩いた。

返事はなかった。

「すみませぇん。どなたかいませんかぁ」

2、3回叩くと、中から鍵を開ける音がした。

少しだけ、ドアが開かれた。

中の人の確認がとれなかった。

あたしは、ドアに手をやり、開こうとした瞬間に、手首を捕まれ、建物の中へ引きずりこまれた。

「欄ちゃん!」


うわっ(゚o゚)


あたしは、口をふさがれた。

「声をだすな」

あたしの耳元に男の声が聞こえた。

あたしは、そぉ~っと男の顔を見た。

頭に目だし帽をかぶり、男はあたしに優しくウインクした。

あたしの顔が、一瞬にして赤くなった。


お(@_@)


大山先輩(>_<)


悩殺しないでくださいっっっ(>_<)!!!


普段ウインクのウの字もしてこないのに、悪ふざけする時だけは、妙にはしゃぐんだから(>_<)

大山先輩が、あたしの口から手を放した。

「いるのか?」

「いますよ。苫利先輩!助けてっっ!!」

あたしは、わざと大声で、苫利先輩に助けを求めた。

「欄ちゃん!大丈夫か!?」

返事は聞こえるものの、苫利先輩の姿はなかなか現れなかった。

「あいつ来る気あんのか?」

大山先輩は、小声で愚痴った。

「キャ~。たぁすぅけぇてぇw(゚o゚)w」

あたしの叫び声も、棒読みだった。

その時突然ドアが開き、苫利先輩が、転がりこんできた。


大袈裟だなぁ(-.-;)


「動くな!」

苫利先輩が、犯人?に銃口を向けた。

「欄ちゃんを放せよ。逃げられねぇぞ、オラ」

苫利先輩は、拳銃を構えなおした。

「苫利先輩!」

あたしは、苫利先輩に助けを求めた。

黒色の目だし帽をかぶっているためか、苫利先輩は、この犯人が大山先輩とは、気付いていないみたいだった。

「早くしろ!」

拳銃をもっているためか、苫利先輩は、強気の態度にでていた。

「どお早くすんだよ」

犯人大山は、懐から拳銃を取り出すと、あたしの頭に拳銃を突き付けた。


ちょっと!


弾入ってないでしょうねぇ(>_<)