―愛束縛―




「鈴… 母さんに何か言ってあげて…」

父さんは優しく微笑んだ


「それからこれ 母さんからの最後の手紙だ」

手渡され手紙は 真っ白な封筒に“鈴に…”と書かれてあった

その手紙をポケットにしまい 母さんに最期の別れを告げた



母さんは 最後の最期まで とても辛そうな顔をしていた



悲しくはなかった



母さん



やっと楽になれるね…