―愛束縛―





ギュッと握られた手は



痛くて痛くて



どうしようもない程に痛くて



握り返すどころか 突き放した



きっと 後になって思えば… あれは、誠二がアタシに示した罰と「どこにも行くな」という願いだったのかもしれない



だけど、アタシにそれを応える事なんて出来るハズもなくて…



誠二の瞳を見る事さえ出来なかった