「お父さんには 母さんと結婚するだいぶ前から愛していた人がいたのは 鈴…あなたも知ってるでしょ?」
「で その人が家族持ちなんでしょ?」
「そうなんだけどね…違うのよ 鈴
お父さんの愛した人はね 母さんの友達だったのよ
母さんとその友達は幼馴染みでね…姉妹のようにいつも一緒だった 高校生になっても別の学校だったけど…週に2・3回は会って遊ぶぐらい仲が良かったの」
カチャ
「父さん…」
「ごめんな 鈴…俺がもう少し しっかりしてたら…」
「アナタ 違うの…話しを聞いて…」
「だけど彼女には彼氏が出来たの それが鈴…あなたのお父さんよ」
「・・・」
「彼女に彼氏が出来てから 私達は2人でほとんど遊ばなくなって 私とお父さんと友達の3人で会う事が多くなったの
最初はね 友達を取られたってカンジがして寂しかったの…」
母さんは 鼻をすすった



