棚から 昔のアルバムを取り出す



まだ両親が仲良く 家族で笑い合ってる写真
両親の結婚式の写真
アタシの誕生日を祝う写真


何もかもが 嘘みたいだった


「アルバムなんて 見なきゃ良かった」



アルバムをしまい 部屋の電気を消しカーテンも閉め真っ暗にした
べッドに横になると 天井に描かれた星がキラキラと輝いた



これも 両親がまだ仲が良くってこの家を建てた時 幼いアタシが喜ぶだろうとしてくれた


この家にいる事が辛かった

だけど アタシには帰る場所が他にない



こんなに毎日怒声が聞こえても アタシの帰る場所