アタシ達は 近くにあるカラオケ店に入った

カラオケの個室に入ると 拓海は煙草に火を点け持っていたカバンの中から 小さな箱を取り出した


「これ気に入ってもらえるかな?」


箱を開けると シルバーリングだった

「ありがとう」

「気に入った?」

「あっ…うん ホントありがとう」

アタシは箱を閉じ 自分のカバンにしまった

拓海は その様子を見るだけで何も言わなかった