―愛束縛―




「鈴は…俺の事 愛してないの?」


「何 ソレ?」


「俺 鈴の事すっごく愛してるのに…だから だから毎日迎えに行ってるし…」


「アタシ 毎日迎えに来てくれなんて頼んでないよ それに愛してくれとも頼んでない!  …ごめん 帰る…」


「鈴…」


太一の目からは 涙が溢れていて 今にもこぼれ落ちそうだった



「アタシ 女々しい男は嫌いなの…それと愛してるなんて言う男はもっと嫌いなの」


カバンの中の財布から千円出し 机に置いた