―愛束縛―




交通渋滞を引き起こした後は 小さなカフェでコーヒーを飲んだ

「鈴…覚えてる?ここで俺たち出会ったんだよ…」


「そうだった?ごめん アタシ覚えてないや」


「ほらあの窓際の席に鈴が座ってて 俺が声掛けたんだよ…」


「ふーん…」


「…なあ鈴? 鈴は俺の事…どう思ってる?」


「どうって? どう思って欲しいの?」



太一の顔が曇った…

空の顔も 夕立がきそうな 曇り顔になっていった