「ハァ~っ」
アタシはため息をつく
そうだ! 学校に退学届持って行こう
アタシは図書館を出て 学校に向かった
学校に着いて事務所に退学届を出す
学校は何も変わってはなかった
いつもと同じ 男の話しばかりして笑い合う娘達
部活に打ち込む娘達
他愛ない話しをしている娘達
アタシはなんだか 羨ましかった
自分で望んだ道なのに…
キンコーンカンコーン キンコーンカンコーン
授業が始まる…
「もう帰ろう…」
少し後悔しながら 学校から出ようとした時だった
「鈴!!」
校舎から 聞き慣れた声がアタシを呼ぶ
振り返ると誠二が 人目もはばからず 2階の窓から手を振っている
「何やってるの?授業始まったよ…」
「ちょっと待ってろ!」
誠二はそう言うと 勢いよく2階から駆け出しアタシを抱き締めた
「ちょっ!? みんな見てる」
アタシは誠二に抱き締められながら 2階からの凄まじいほどの視線に耐えていた
「鈴…やっぱり俺 お前を愛してる 嫁とは別れる話しをしたんだ…」
嘘…?
嘘でしょ?



