虹色箒星

両手がいっぱいのままアパートに戻れば一人の女の子が待っていた。
学校でも何度か見かけたことある顔だった。

「茜、きてたのか?」

ぼんやりと景色を見ていた女の子が嬉しそうに振り向いて、表情を固めた。

「天宮先輩?」

緊張したまま視線を青山君に移す。
三人その場に固まってしまい、

「とりあえず部屋に入ろう」

両手が塞がっててあの癖は見れなかったが、どうやらややこしい事になってしまったらしい。