虹色箒星

「じゃあ、ちゃんと教えるようになったらその時にね」

約束して、ふふふと笑う。

「橘さんも絵描いてたんですよね?何か表現方法持ってました?」

青山君は手酌でワインを注いで、ピスタチオを一粒口へと運ぶ。

「俺?俺は趣味で描いてただけだからな・・・まぁ、現実逃避って奴?」

言いながら苦笑する意味がわからなく揃って首を捻っていれば

「こっちに移り住んで、言葉も習慣もまったく違うだろ?情緒不安定な時があって、そん時に親父の知り合いのフランスに住んでた事のある画家を紹介されて、ちょっと習った程度だよ。今は纏った暇があるときに気分転換に描く程度になってるけどな」

鼻の頭を掻きながら照れたように言ってるのは気のせいだろうか。