虹色箒星

複数の飾りに光りを反射させた輝きを浴びた絵画に目を戻せば

「ゴメン。長期で留守してたからブレーカー上げてきた。靴履いたまま上がって」

どおりで玄関がないはずだと、車から私の絵を運びながら橘さんに案内されるまま部屋へと入って行った。
パチンとスイッチの入る音と共に、案内された部屋も豪華なシャンデリアの明かりに燦然と照らされていた。

「ひろーい!」

近くにあったカバーの掛けられたソファに絵を置いて、室内を駆け出した茜ちゃんは奥まった所に置かれたグランドピアノを見つけて、椅子にちょこんと座った。

「すごい!すごい!このピアノってスタインウェイだよ!ピアノの発表会以来見たかも!」

実は良いとこのお嬢様だったりする茜ちゃんはちゃんと橘さんに弾いて良いか聞いてから鍵盤の蓋を開けた。