「わかったって、ほら、今日の売り上げは・・・」

「今日は由佳里先輩の絵が沢山売れたから結構な売り上げなのだ」

「じゃあ、かたづけっから今晩の打ち上げのメシ買って来いよ」

「えー?大和も一緒に買いに行こうよ」

茜ちゃんは大和の恋人だ。
週末もデートするわけでもなくこうやって出店で稼いでいるのだから少しは甘えたいのだろう。

「いいよ、ここ私片付けておくから一緒に買い物しておいで」

「先輩ありがとう」

ビシッと敬礼しながら間髪入れずの感謝と語尾にハートが飛びまくりの声に青山君はあっという間に連れ出されてしまい、人込みに飲まれて瞬く間に二人の姿は消えてしまった。