「さ、せっかくここまで来てくれたけど一度家に戻ろう。そろそろ紹介したい奴が来るはずだ」

テレビと灯りを消して部屋を後にする。
追いかけながら鸚鵡返しに

「紹介したい人?」

こんな時間に?
凪と言う息子さんだろうかと考えながら、敷地内と言うのに長い道のりを辿って洋館と呼ぶに相応しい重厚な作りの家に戻ってきた。