青山君は不思議そうに私を見ていたが、橘さんは私の決意に耳を傾けながら頷くので、決意を聞いてもらえるならとそのまま続ける。

「長い療養期間はこれで終わります。
まだ心の・・・気持ちの治療は必要かもしれませんが、私、あのロビーに飾ってあった絵の後を飾るくらいの絵を描きたい」