虹色箒星

原因の私が掛けれる言葉もなく、俯いて黙ってしまう。

「で、天宮はうちで勉強しながら描くって仮定して、お前はこれからどうするんだ?」

突然振られた話題にキョトンとする青山君。

「そこまで考えた事ないけど・・・まぁもっと安い部屋に引っ越せば何とかなるかな?」

「何とかなるのかな?」

何とかなるわけは無い。
あのアパートは実は茜ちゃんのお父さんが家賃を払っていた。
光熱費と食費は、青山君の一人のバイト代で十分にお釣りが出るほど慎ましく暮らしていたが・・・それが全部一人の肩に圧し掛かるとなると簡単な話じゃない。