ぬくもり






「正直、凄く悔しかったんですよ?ハジメさんを奈央に紹介してもらった時。」




親友の私じゃなくて、事情を知った上での刑事さんが奈央の側にいること。




「私は親友なのにっ、いつだって側で助けてあげたかったのに!」




奈央が私を助けてくれたように…




「……奈央は、…多分嫌だったんだ。親友の心が事情を知って無理に気を使ったり、優しくしたりするのが。心配をかけたくなかったっていうのも有るだろうし…。」




…わかってる。



奈央はそういう子なんだ。




優しくて…何よりも周りを大切に想う事の出来る子。




「…よく、わかってるんですね。奈央のこと。」




「んーまぁ…」




「好きなんですね、奈央が。」




「……はぁ…藤代も心も…、なんでわかるのかな……」




わかりやす過ぎる。




…なーんだ、両想いなんじゃん。




「…藤代って誰?」




「ん、あぁ。俺の同僚。今度紹介するよ。」




「ふーん。…ハジメさん、奈央を頼みますね?私、何かと器用じゃないし。」




きっと、任せられるのはこの人だけだから。




「私の、大事な親友ですから。」




「あぁ。」






強く頷いた彼を信じよう。