なんとか信号にも引っ掛からず、奇跡の20分でその居酒屋につくことができた。

「おーそーい、立川さん!!!」
「ご、ごめんなさい…」

「あはははははははは」

通された場所は、5畳くらいの和室。

やはり芸能人だけあって、一部屋を貸し切ったらしい。


予想通り、そこにいたのは、べろんべろんに酔った3人と、呆れ返っているマネージャーさん…

叫びまくっているマサに、

ずっとニコニコして爆笑するタクさん

体操座りをして眠っているユウさん…

「とりあえず立川さん座りいな!!」

「あ、はい…失礼します…」

「なんや立川さん、もっとテンション上げえ!!!」

「いやあ…」

「あはははははははは」

「あ、あははは…」

「悪いな立川さん…」

マネージャーさんが私に静かに近づき、隣に座った。

「あ、いえ…。」

どうせ断るのだから、面と向かって断った方がいい。