「なんか用?」



    そう言って、あたしのソバまで



    来てくれた。



    「ぇ・・・あぁ!先生に

     頼まれたんです。

     届けるようにって。」



    アタシはその届け物を、



    先輩に渡した。



    そのとき・・・・



    かすかに先輩の手があたった。



    また、胸の高鳴りがやばくなる



    アタシ・・・・



    「ん、分かった。渡しとく。」



    「ありがとうございます!!」



    先輩の笑顔に見惚れながらも



    教室を出た。



    あ・・・・メルアド聞けばよかったぁ。



    でも、先輩がアタシの存在に



    気づいてくれてたと思うと



    その日の夜は眠れなかった。