「ちょ・・・・!!?」
「うっわ・・・甘っ。アップルティーかよ。」
そう言って健は嫌な顔をした。
健は昔から甘い物が嫌いだった・・・
食べれるには食べれるけど、苦手なんだって。
「か・・・返してよ!あたしのアップルティー!!」
「こんな不味いもん返してやるよ。」
あたしが健からアップルティーをもらおうとした時・・・
「きゃっ!」
「うわっ!」
手から滑り落ちて、あたしの膝の上に・・・
さ・・・最悪。
アップルティーはどんどんと、制服のスカートを赤く染めていく。
「どうしたのー?」
美香ちゃんママがあたしと健の声を聞いてキッチンから出てきた。
「美香ちゃんママーー。こぼれちゃったぁー・・・。」
「お前がアホだからだろ。」
「健があたしのアップルティーとるからでしょー!?」
あたしは健を睨んだ。
「とにかく、急いで洗わないとシミになっちゃう!!丁度お風呂沸いたから入っておいで。」
「うん。じゃー、遠慮なく。」
「遠慮しろよ。」
そう言った健は美香ちゃんママにグーで頭を叩かれた。

