「ちょっと!
ちょ…待って」
必死に追いかけて
やっと目の前に捉えた
女子に群がられてる
彼を。
「安藤くんっ
あたしは違うよ」
息が苦しい
でもそんなの
今はいいんだ
「あたしは
安藤くんたちの中身をしりたいよ」
「え…」
女子のなかにいる彼は
驚くようにこっちをみてる。
談話室だけあって
ここには生徒がいっぱいで
痛いほどの注目
でも
今は知らない。
「誤解しないで!
あたしは違う」
「天宮チャン…?」
「あたしは
ちがうよっ」
必死だった
何でこんなに必死なの
「あたしは…」
でも解きたい
誤解しないで
「ちょっとあんた
何なの?」
.

