*王子さまの甘い誘惑*




「おはよ」


「安堂くん!」



あたしも

思わず

安堂直のもとへ

走っていた。


私服の学園だけあって、
彼はすごくオシャレ。


すごく

大人っぽい感じ。



「どうかした?
そんな所でうろうろして」


「あは…」



どうしよぉ!

迷子ですー

だなんて、

言えない…



「あ、えっと、
桜井くん…探してて」



え…

あたし、

何いってんの!?



「陸?」



案の定、

眉間にしわを寄せる

安堂直。


あれ…


でも、それだけじゃない

どうして?





冷たい目をするの






.