*王子さまの甘い誘惑*



「きゃあぁっ
何よこの子!?」



ズドドッ


小さな

ドミノ倒し。



「わ、わわわっ」



女子の固まりに

跳ね返されるかと

おもったのに。


こんなにうまく

いってしまうだなんて。


他の女子は

倒れたのに

体勢を崩さなかった

あたしは、

群の中心に

たどり着いてしまった。



彼のいるところへ。




ドサッという

音と一緒に

桜井陸の隣にいる

男子生徒にぶつかった。


彼がすぐにあたしを

支えなかったら

きっと

二人して倒れてた。





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