｢あー。
あれ、ＢランクとＡランクの
お嬢様方だと思うけど｣
｢なんで？
あたし…
何もしてないのに｣
菜子は、
しばらく考えて、言った。
｢結衣、ターゲットに
されちゃったかも｣
｢ターゲット…？｣
｢ＢとＡの女子って
『Ｃの可愛い子』が
目障りなんだって｣
えーと、
待って待って。
話が見えない。
そんな
あたしの様子に
気がついた菜子。
｢Ｃで一番かわいい子に、
嫌がらせするみたい｣
｢えぇっ!?｣
そんな話、
ある訳ないよね!?
だって、
そんなの
おかしいよ。
…なんて思っていた途端
バシャッ
｢え…｣
一瞬なにが起こったのか
わからなかった。
ただわかるのは、
ポタポタと
髪の毛から落ちてくる
水のしずく
.
