その日の昼休みのことだ。

「言ったじゃん!」

「いやいや、聞いてないって!!」

「ウソ~…」

「ゴメン…」

「明日は遊べないの??」

「ううん。。。」

「どっちってばっ」

「遊べるけど…」

「けど…?」

「明日、ぼくの誕生日なんだ。」

「へぇ~、ってえぇ~~!」

「それでも…?」

「家どこ?」

ぼくはプリントに住所を書いた。

「うわ…」

「んっ?」

「家とおっ。しかも数プリって。」

「あっ…」

「まっ、いいや。もらっとくね。」

「えっ、それ明日の宿題!!」

「ありがとっ。」

一件落着したはずだったが、


これが、闇の始まりだったとは

誰一人、知りもしないことだった。